ぺんぎんろーる

海と坂のある街

愚痴と生活の記録。歯列矯正・適応障害に悩んだ社会人時代のお話など。

Qを見てからのシンはやめといたほうが良い【シン・エヴァンゲリオン劇場版のネタバレあり感想】

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ようやくシン・エヴァを見に行ったよ

よーーーーやくエヴァを見に行けました!
もともと私が住んでいる地域の映画館ではやっていなかったのですが、ラストラン上映で放送されることになったみたいです。
ありがたやありがたや……。

ですが、ラストラン上映だと一部カットが差し替えになっています。
今住んでいる地域の映画館も差し替え版の上映です。
私は元々の方を見ていないので、イマイチどこを差し替えたのか分かってません。
IMAXとか4DXは差し替えをせずに上映するみたいなので、そのうちIMAXで見に行きたいですねー。

 

 

余談

まぁ見に行ったのは良いんですが、市内唯一の映画館は「レトロ」が売りの映画館。
チケットの買い方も通常とは異なるのでめちゃくちゃ戸惑い、劇場内も小さな舞台会場の様で驚きました。
場内は狭いし段差もないし、何より椅子の背もたれが低くて頭を支えられないという……。

しかも、映画を見始めた頃から天気が悪化しだしたようで途中停電して映画が止まりました(笑)
突然ブチって切れたのにみんな反応しないし、一応小さく音は鳴っているしで演出かと思いました。
(普通に雷がドンドン鳴ってただけでした。)

あんまり集中して見れなかったのでもう一回見に行きたいなぁ。
ただ、田舎ということもあって来場者はほとんどおらず、そのおかげで来場者特典がもらえました!
やったー!

 

 

 

 

この先ネタバレ注意!

シン・エヴァンゲリオンをようやく見たのでその感想です。
カット差し替え版のみを見ているので、カット差し替え前の内容とは違う可能性があります。
(そもそも差し替え版どこが変わったのかみんな分かってないらしいけど)
シン・エヴァンゲリオンはもちろんのこと、エヴァンゲリオンシリーズ(テレビ版新世紀ヱヴァンゲリヲン、旧劇場版(Air/まごころを、君に)、新劇場版序・破・Q)のネタバレを含みます。
マンガやゲームは未読・未プレイですが知識としては少しあるので、もしかしたらネタバレするかもしれません。
そもそもエヴァンゲリオンシリーズ見てないと意味わからない記事になっています。

 

 

 

シンジ君好きがシン・エヴァを見た時の感想

映画を見に行った日は午前中まで予定があり、エヴァ総復習ができませんでした。
とりあえずQだけ見てから言ったんですが……
まぁーーーこれが大失敗ですよ、直前になんでQを見ちゃったんだって映画始まってからちょっと思ってしまいました。

 

世界は滅亡したと思ってたのにみんな生きてる

冒頭のシーンは事前にテレビかYoutubeで見ていたので、「おおぉーー!マリが車運転するお母さんみたい!」と思いながら見ました。
問題はその後。

Qの終わりはアスカ・黒波・シンジの3人が移動しているシーンでしたが、その続きから始まりました。
アスカが迎えを待つって言ってたのでヴィレのメンバーが来るのかなっと思いきや、防護服を着た1人の男性が車で登場。
「え?ヴィレじゃない?!というか顔は見えないけどこの声シンジの同級生だった子?」
と思ったところで、場面はシンジが目覚めたところのシーンへ。

シンジの目の前には成長したトウジがいました。
マンガ版やテレビ版のトウジを知っていると、生きてると驚きと嬉しさがこみ上げてきません?
その後ケンスケや委員長が出てきて、皆大人として生活してるんだということに嬉しく思いつつも戸惑いました。

だってシンジ君目線で見てきた私たちとしては衝撃的じゃないですか!
Qでカヲル君がシンジ君に真実を見せた状況からして世界は滅亡、ヴィレの人たちしか生きてないんだって思ってました。

「みんな死んでたと思ってたのに生きてる?!」
「普通に生活できてるのなんで!?」
「自分がすべて壊したと思ったのに以前のような生活ができてるって、槍を抜きに行ったのは何だったの?」

って思いません?

しかもその後の平和な日常部分が出てきて、世界がちゃんと残ってたという嬉しさとQの時のシンジ君の孤独は何だったのってなりました。
Qの時にみんなちゃんと説明して、シンジ君を第3村に連れて行ってたらあんなことにはならなかったのにね。

 

みんなのやさしさ

目覚めたシンジ君は何もしゃべらず放心状態……
そんな様子にアスカと委員長のお父さんは怒ってますが、周りのみんな優しくてちょっとびっくりしました。
精神的にすっごい大人になってますよね。
多分トウジもケンスケも、シンジ君が使徒と戦っている所を間近で見ているからなんでしょうね。
シンジが目覚めたばかりで中身も14歳だってことを理解しているように思います。
逆にその優しさに泣けてくる。

というかもうこのあたりで私は泣いてました。
Qの時なんか訳も分からずに仲間だと思ってた人を含めいろんな人から責められまくって、自分の存在意義を否定されて、カヲル君意外優しくしてくれる人はいなかったわけですよ。
(最終的に愛情の裏返しで冷たかったと分かる人もいますけど……)
なのに久しぶりに会った同級生は優しくて、存在を肯定してくれて。
生きててよかったって言ってくれるんですよ。
自分の存在意義を失っていたところに存在を肯定してくれる人がいて、それは大事な元同級生ですからね。
でも結局他の人たちは自分の存在を否定してる、第3村の人は優しいけどアスカは自分に冷たい。
しかも自分のせいで多くの命を失い、目の前で自分のせいでカヲル君が死んでいる。
となれば、自分は結局どうすればいいのか分からなくてずっと悩んだんでしょうね。

 

 

アスカの方がガキ

アスカはというと、他の人たちとは違ってめっちゃ冷たいし酷くないですか?
「シンジにガキって言う割には自分の精神まだ子供じゃない?」って思ってしまいました。
Qの時から思ってたんですけど、いくら何でもアスカの対応はひどすぎると思う。
最終的にアスカが怒ってた理由は、アスカが使徒に侵食されて暴走した時に殺すか助けるかの判断をシンジが自分でしてくれなかったからだと分かるんですが……。
多分あれでしょーね、自分の時はなんもしてくれなかったのに綾波のことは世界を滅ぼそうとしてまで助けてるのが気にくわないんでしょうね。

だとしてもさ、アスカは知らないのかもしれないけどさ、カヲル君という存在に会って自分の心の支えになっていたのに、自分のせいで目の前で首ちょんぱですよ??
普通に目の前で首ちょんぱとかいうグロさでトラウマになるのに、それが自分の大切な人で、さらに自分のせいでですよ?
そりゃ何もできなくなるでしょ。
絶対あの時のシンジ君は鬱だったでしょうね、ようやく愛情を見つけたと思ったのに失ってますから。

 

テレビ版新劇でのシンジ君の状況の違い

テレビアニメ版との比較で言えば、カヲル君の首ちょんぱはシンジ君が考えて考えて自分の意思でやっているわけです。
カヲル君も死を望んでいたからそれを受け入れたという2人の間での出来事
もちろんその後もショックと後悔で凹みますけど、ミサトさんがフォローしてくれています。

Qの場合はどうかというと、
「自分のせいで第三者によって」
「自分は何もできずに」
「(テレビ版よりも間近な)目の前で」
「爆発というよりグロい方法で」
死んでます。
カヲル君の死についてはみんな知らないので、誰もシンジ君のことはフォローしないですし、アスカに散々責められる状態。

 

シンジ君は鬱になっていたのではないか

シンジ君は無気力・死にたいけど死ぬほどの気力はない・食欲が無い・性欲もないといった様子なのでほぼ鬱ですよね。
(性欲について。旧劇でアスカの裸を見てシンジ君はオ〇〇ーしてますが、今回は裸を見ても無反応。旧劇との対比?的なものを感じました。)
鬱の人の対応は、めんどくさいかもしれないけどそっとしておくのが一番だと思うんです。
でもアスカはそんなシンジの様子が許せず、

  • 罵り暴力を振るう
    (怒るのは分かるけど、そこでやり返す?時点でアスカもガキなのでは……)
  • 無気力で体が動かせないのに動けと指示
    (そもそも14年ぶりに目覚めたばっかで体力無いからね?)
  • 食欲が無いのに無理やり口に突っ込む
    (口の水分取られるし、馬乗りになって突っ込んだら窒息しちゃう――とひやひやしました)

「アスカツンデレ―」とか「もとからこういう性格」みたいな声が出てきそうですが、少なくともテレビ版はここまでひどくなかったと思う。
シンジ君が好きな私は、アスカがめちゃくちゃ嫌いになりました。
まぁ、実はアスカが旧劇の記憶があったとかならこれぐらい怒って良いと思うよ……。
(みんなのトラウマである旧劇の時に、シンジ君がアスカを助けに行かなかったのはイライラしました。)

 

 

新劇のアスカが好きになれなかった理由

そんな感じでQのときからアスカにもやもやしていたんですが、最終的にその理由が分かりました。
それは新劇のアスカはクローンで、テレビ版と違う人間だったということ!
人のことをリリンっていう人間らしくない発言や、やけにメンタルが弱い人間への当たりが強いところ。
それは全部アスカがクローンとして生まれ、クローンたちの中を勝ち抜いてきたからだったんですね。
なんで惣流から式波になったんだろーーーって気になってたんですが、綾波と同じくクローンということを表していたとは流石に思ってませんでした。

 

惣流と式波の違い

テレビ版・旧劇の時のアスカは、母親が自殺したというトラウマがあることと精神年齢は大人なのに実際は子供というギャップがあったことで、「完璧そうに見えても人間なんだなぁ」と感情移入できるキャラクターでした。
シンジ君に対して酷いことをしても、それはアスカが未熟だったせいです。

でもQ・シン(・破)のアスカは沢山の式波シリーズの中を勝ち抜いてきた一人。
周りの人が死んでいく感覚とか、大切な人が死んで悲しいと思う気持ちがバグってるのかもしれないと思いました。
特にシンジ君に対しては、自分が必然的に好きになるようにプログラムされているという事実に抗いたくて強く当たっていたのかも。
(小学生男子かなんかなの?)
まあそう考えるとアスカは可哀想なんですが……、大人になってケンスケのことは考えられるのに、シンジに八つ当たりのようなことをして気持ち悪さを感じました。

 

アスカに関して何が言いたいかって言うと

何が言いたいのか分かんなくなってきた。
とりあえず惣流は人間らしさがあって良かったのに、式波はシンジ君の気持ちも考えず八つ当たりしてるだけのガキに見えました。

 

 

 

シンジ好きがシンエヴァを見た感想まとめ

話が長くなりましたが、結局言いたいことは

シンジ君の気持ちに感情移入しながらみていたので、Qの何も分からない・みんな冷たい状況から一変、シンの冒頭からいきなりみんな生きていて優しくて暖かい世界があったことにめちゃくちゃ泣けました。

ということです。
Qを直前に見ると、シンジ君の気持ちに感情移入したままの状態で見ることになり、より一層深く刺さります。
なのでよりシンジ君目線になりたい人は直前にQを見るのがおすすめです。

とりあえず、もっと色々書きたいことはあったけど、シンジ君の成長に感動しました!
シンジ君おめでとうーーーーー!!!!